2020/11/19

飲食店のキラーメニュー作り(2)五感を刺激する演出方法

色彩感覚で食欲を刺激するコツ

①   1つの料理で3~5色を使う

料理のおいしさをアップさせる方法の一つに色彩感があります。これは料理を色鮮やかにして魅力的に見せるというものです。例えば、ハンバーグやステーキなどでは、付け合わせとしてブロッコリーや人参、ポテトなどで色を出すことができます。居酒屋では、刺身の盛り合わせやサラダ、デザートなどで色彩感を出せる料理もたくさんあります。鶏のから揚げでも、レモンとしし唐を添えれば3色になります。 どんな料理でも、3色以上の色を使うようにすると魅力的に見えてきます

②   フルーツトッピングは色彩感が出しやすい

フルーツを上手に使うことで、色彩感を出すことができます。例えば、サワーなどでフルーツを凍らせて焼酎を注ぐといったシンプルなドリンクですが、いちご・キウイ・レモン・グレープフルーツ・オレンジなどいろんなフルーツを組み合わせてメニューブックに写真を載せることで色彩感が出ます。 バルやイタリアンなどでは、フルーツサングリアを提供しています。これもサワーと同様に、いろいろなフルーツと組み合わせて色彩感を出すことができます。

スーパーでも一番目に付くところにはフルーツ売り場があります。例えば、一般的なスーパーと高級スーパーを比較しても、陳列の仕方や色彩効果において、客の購買意欲も違ってきます。つまり、色彩感が出て見映えがいいというのが大きな理由の一つだといえます。

料理が客にどう見えるのかを意識し、3色以上の色を使って魅力的に見せて視覚効果で食欲を刺激する工夫をすることがキラーメニュー作りをするポイントにつながります。

Text by

秋本 純一

理事 / FRS コンサルティング 主宰

秋本純一

“銀座 マキシム・ド・パリ”にてフランス料理の基礎を学び、その後数々のレストランやカフェなどでメニュー開発及びホール接客や店舗運営のノウハウを学んだ後、2020年、株式会社プロスパーダイニング 取締役総料理長に就任。現在、FRS コンサルティング 主宰。